【金盞香】石蕗の花
2018 .11 .17
立冬(りっとう)
第五十七候 金盞香(きんせんか さく)
「きんせんか」とありますが、春に車輪のような円い花をつけるキク科の金盞花(きんせんか)ではありません。冬の花でも香り高いことで人気のある水仙をさします。この別称の由来は、昔中国で、水仙の花の黄色いところを黄金の杯(金盞)に、まわりを囲む白い花弁を銀の台(銀台)にたとえて「金盞銀台(きんせんぎんだい)」と呼び慣らわしたことによるそうです。日本ではお正月の花としても喜ばれる水仙、吉祥の気分が感じられる別称も、あわせて覚えておきたいものです。
石蕗の花
庭先に石蕗(つわぶき)の黄色い花が目につくようになりました。石蕗の花はこれからが盛りで12月初旬まで花を咲かせます。厳しい冬に向かって咲くいじらしい風情が心を捉えて離さないものがあります。石蕗は乗緑の多年草で蕗と同じくキク科の植物。葉は光沢があり艶蕗(つやぶき)を語源とする説と艶華(つやはな)から転じたとするものなど数々の説があるようですが、いずれも葉の光沢が命のようです。花の無いこの時期、黄色の石蕗を眺めていると花から勇気をもらえるような気がします。
次回:<第五十八候>虹蔵不見
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