【山茶始開】 干し柿
2018 .11 .07
立冬(りっとう)
暦のうえでは、まさに今が冬の始まりです。北国から初雪の便りがとどいたり、冬の季節風が吹き始めるのもこの時期。「今朝の冬」という季語がありますが、これは立冬の日の朝のことです。
第五十五候 山茶始開(つばき はじめて ひらく)
ツバキ科の花には大きく分けてツバキとサザンカの種がありますが、冬の初めに先駆けとして咲くのは、山茶花(さざんか)。垣根にぽつりぽつりと花をつけ始め、冬の訪れを予感させてくれます。ツバキ科の仲間は、種類によって開花期がさまざまで、春までの長い期間をかけて咲き分けます。同じツバキ科でも、山茶花と椿は、花の形は非常によく似ていますが、花弁の散り方に違いが見られます。
干し柿
県内各地の農家で干し柿作りが最盛期を迎えています。渋柿を干すと甘くなります。これは干すことによって糖分が増えたり渋味が飛ぶわけではなく、実は渋味の成分が水に溶けにくくなって舌で感じなくなるためだそうです。乾燥するためには必ずしも日光は必要なく、火力乾燥している農家もあるようです。渋柿の皮をむいて軒先に吊るしていくこの作業は、立冬のころの風物詩となっています。
次回:<第五十六候>地始凍
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