【紅花咲】 書家 沢田明子 「蛍狩」
2018 .05 .26
小満(しょうまん)
日ごとに上昇する気温に合わせ、万物の成長著しい時期です。畑の麦は大きく穂を実らせ、草木の緑はくっきりと色濃くなってきます。あらゆる生命が天地に満ち始める、という意味の言葉です。
第二十三候 紅花栄 (べにはなさく)
紅色の染料や食用油をとるために栽培されるベニバナは、古代エジプト時代から染料として利用されていたようです。日本でも、『万葉集』にすでに「末摘花」(すえつむはな)としてその名が見られます。この頃に橙色の花をつけはじめ、日が経つにつれ花の色は濃い紅に変わります。一面のベニバナ畑は夏の風物詩ともいえるでしょう。
書家 沢田明子
オーベルジュ土佐山のシンボルマークや部屋名などに使われている書は、高知県の書家・沢田明子さんの作品です。空白の美を書の原点とする沢田明子さんの書の世界を、館内でご覧いただけます。
季節毎に掛け替えている、ダイニングルームの玄関には「蛍狩」の掛軸が飾られています。
書家
沢田明子 AKIKO SAWADA 1921-2011
著書: 書作品集 5冊 / 句集 5冊 / 組本「曼陀羅華」(折帖/句集・歌集) 1冊
主な作品の収蔵先: ニューヨーク国連日本代表部大使公邸 / 高知県立美術館 / 高知県立文学館 / 高知県立坂本龍馬記念館 / 高知市図書館 / 高知市光記念館 / 安芸市立書道美術館
大正10年 土佐町(旧長岡郡田井村)に生まれる
昭和13年 書の道に入る
昭和32年 県展無鑑査
昭和33年~ 高知市にて個展16回
昭和37年~ 東京銀座、有楽町にて個展5回
昭和50年 高知県芸術祭文芸賞受賞(俳句部門)
昭和54年~ 県展審査員3回
昭和61年 高知県文化賞受賞
平成5年~ 安芸全国書道展審査員10回
平成7年 高知県出版文化賞受賞 / 高知県出版文化賞選考委員5年間
平成8年~ 県展理事5年間 / 県展功労賞受賞
平成9年 画廊「北山」開設、以来個展60回 / 「間の会」、画廊「北山」主宰
平成20年 米寿展
平成22年 卒寿記念展
平成23年 高知県立坂本龍馬記念館開館20周年記念行事「沢田明子展~龍馬と東日本震災と明子~」
11月12日 高知市にて没(享年90)
次回:<第二十四候>麦秋至
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