【菊花開】 風の音
2019 .10 .14
寒露(かんろ)
第五十候 菊花開(きくのはなひらく)
各地で菊の品評会や菊まつりが開かれる頃です。旧暦九月九日は重陽(ちょうよう)の節句。別名「菊の節句」といい、中国ではこの日、菊の花を浸した菊花酒で不老長寿を祝う習慣がありました。それが平安時代に日本へ伝わり、宮中では高貴な人々が菊花酒を飲みながら歌を詠み花を競う「菊合わせ」を楽しみました。菊の花に真綿をかぶせて夜露と香りを移しとる「被綿(きせわた)」という風雅な習わしも知られています。
風の音
秋の花が勢ぞろいするのも今日このころ。花が秋を感じるのは気温の高低ではなく日脚が縮むことにあるとは植物に詳しい方の話です。「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」とあるように、日本人が秋を感じるのは「風の音」というのが定番のようです。一方、刈り取りの終わった田んぼでは百舌の高鳴きが広がり、本格的な秋の到来を知らせています。
次回:<第五十一候>蟋蟀在戸
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