【桜始開】 桜の花
2020 .03 .25
春分(しゅんぶん)
秋分と同様に、昼と夜が同じ長さになります。いよいよ本格的な春の到来。日増しに強くなる陽射しを感じながら全国の桜の開花を聞く、一年でいちばん心がうきうきとする時期です。また、学校、職場での送別や転居など、生活の変化が多いのもこの時期。
第十一候 桜始開 (さくらはじめてひらく)
桜前線がひたすら北上し、まさに日本中が首を長くして今か今かと待ち焦がれたときの到来です。ただひたすら花が開くのを待つ、この一点に人びとの気持ちが集まり、不思議な高揚感が列島を覆います。お花見の計画も出そろい、あとは好天を祈るばかり。
桜の花
高知城三ノ丸の標本木は先日開花の知らせがありましたが、俳句の世界で花と言えば桜のこと、日本人の美意識の象徴です。ちなみに中国の花の代表は梅、杏、梨といったところ。古事記の時代、桜は山桜でしたが、万葉の時代になって輸入された梅が桜より多くなり、花は梅の時代になりました。これが平安時代になると一変し、「源氏物語」「枕草子」「古今和歌集」では桜一色に、そして今日に至っているようです。桜は梅と違って日本の固有種で稲の生育の指標としての役割も果たしています。
次回:<第十二候>雷乃発声
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