【款冬華】 寒の水
2020 .01 .20
大寒(だいかん)
一年で最も寒さの厳しい時期です。この時期にあえて武道や水泳などの稽古を行うことを寒稽古といいます。寒さに耐える体力とともに、精神力を養うのにも最適な季節ということでしょう。
第七十候 款冬華 (ふきのはなさく)
雪がまだ残る地面からぽつりぽつりと顔を出す蕗の花は、待ち焦がれた春の訪れの象徴です。花とそれを支える茎の部分は「蕗の薹」とも呼ばれ、日本特産の野菜として、しゃきっとした歯ごたえやほろ苦さ、高い香りが好まれてきました。蕗の薹を天ぷらにしたり、刻んで味噌と和えた蕗味噌などにしていただくと、なんだか春の味覚をいち早く日々の暮らしに取り込めた気分になれそうです。
寒の水
一月五日前後の小寒から立春の前日(節分)までを「寒」といいます。一年で最も寒いこの時期の水は腐りにくく、いつまでもやわらかいといわれ、昔から酒や醤油の寒仕込みに使われてきました。和紙もまた、寒の水で漉くと張りのあるよい紙ができるとされています。また、寒の入りから九日目に汲んだ水のことを「寒九の水」といい、この水を飲めば長寿を助け、服用すれば薬になるといわれているそうです。
次回:<第七十一候>水沢腹堅
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